 カレル橋 |
[カレル橋]
ヴルタヴァ川に架かるプラハ最古の橋「カレル橋」に出た。
カレル4世の命によって1357年に建設が開始され、60年近くかけて完成したといわれる。全長520メートル、幅10メートルの大きな石橋である。また、橋の両端には14世紀のゴシック様式の橋塔がそびえ、また橋の両側には30体の聖人増が並んでいるなど、橋の壮重さを演出している。
橋の上では、絵を売る人、音楽を奏でる人、民芸品の小物を売る人などでいっぱいである。この日もたくさんの観光客でごった返していた。
 市庁舎の玄関 |
カレル橋を東に渡りきると、「プラハの春」で有名な旧市街地の広場に出る。この広場は悲惨な事件の舞台となった歴史がある。これは1620年、ビーラー・ホラ(白山)の戦いでチェコが敗れた際に指導者が処刑され、その兵士の首が旧市庁舎前の地面に並べられたところという。27の白い十字架が描かれているのは首の置かれた跡といわれている。
また、旧市街地入り口には火薬塔、隣にはムーハ(ミューシャ)作の美しいアール・ヌーボーの市公会堂、旧市庁舎(14世紀のゴシック建築)がある。この旧市庁舎に設置された仕掛時計塔(1410年建造)は今でも正確に時を刻んでいる。正時になるたびにガイコツが出て鐘を打ち鳴らすと、それに合わせてキリストの使者が出てくる(正時にこの場に居合わせなかったので、その光景は見ることができなかった)。
再びマーネス橋を渡ってバスに帰った。橋の向こうの丘の上には、赤い大きなメトロノームが静かに時を刻んでいた。
 城から見る農林風景(城主が地主) |
午後は、ボヘミアの古城「チェスキーシュテンベルグ城」へと向かった。プラハの町から1時間ぐらいで到着した。静かな山村の古城である。
城門が閉まっていたため、一瞬閉館日かと思ったがガイドさんがコールを入れると、しばらくしてチェスキーシュテンベルグ伯爵がじきじきに開門に出てくださった。伯爵に直接お目にかかれるとは実に幸運であった。
城は、チェスキーシュテンベルグ伯爵の持ち物であり、ご本人の住まいでもある。居住部分を除いて城内をくまなく見学させていただいた。この城から見渡せる農地は、すべて城主の土地だということであった。動物に関心をおもちのようで、庭にはいろいろな種類のふくろうが飼育されていた。
再びプラハの町に帰り、ボヘミアングラスの専門店に行った。この店の店主は、かつてオリンピックの体操選手として名を馳せたチャフラフスカ選手経営の店である。すばらしいガラス器が数々並んでいたが、価格もまたすばらしかった。旅の記念にと小品を1個買い求めておいた。
夜は、名物チェコビールと本場チェコ料理で楽しい夜を過ごした。
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