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新緑の「中・東欧」の旅

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4月27日(火)
広大な農場
広大な農場
 国境越えのゲートがあるので早朝にホテルを出発した。今日の行程はブラチスラバ(スロバキア)〜プラハ(チェコ)である。

 広大な農村地帯の中を延々と走り抜けていった。私たちは、大陸の中の国境がどんなものであるか興味をひかれるところであった。国境のゲートが近づくと、地形は平坦であるが急に自然林の中に入っていく。これを通り抜けると、国境のゲートなのである。係員が全員のパスポートを持ち帰り、しばらくすると(その間かなりの時間)検閲官がバスに乗り込んでくる。パスポートと乗客の顔合わせである。
ブダペスト・スロバキアの国境
ブダペスト・スロバキアの国境
これが観光シーズンになるとバスの中に何時間も缶詰にされることもあると聞く。その間は絶対にバスの外には出られないのである。

 「ブラチスラバ」の国は1993年にチェコとの連邦制を解消して、ひとつの主権国家スロバキアになった。その首都がブラチスラバである。ドナウ川に面したこの町は、チェコ連邦国家(旧チェコスロバキア)になる以前は、長い間ハンガリーの支配下にあった。1536年当時、ハンガリー帝国の首都ブダがトルコ帝国に攻め落とされた際には、ブラチスラバにハンガリーの首都が移され、1784年までこの町がハンガリー王国の首都であった。
スカートを覗く男
スカートを覗く男

 ブラチスラバでは、ミハエル門、旧市庁舎内の一帯を見学した。ミハエル門を抜けると、薬の博物館、フランチェスコ派教会、旧市庁舎前広場、そして国立博物館へと外観だけ見学してまわった。

 この街は、観光地として実にユーモラスな工夫がしてある。広場のベンチに寄り添う男性のブロンズ像……。観光客がベンチに座っていると、ちょうど後ろから男がのぞき見している格好である。また街のメインストリート四つ角(歩道の端)に、労働者風の男のブロンズ像が、マンホールの中から頭を出して女性のスカートの中を楽しそうにのぞき見しているのである。ここの像は、どうしたものかずいぶんよく艶が出て光っている。
プラチスラバ城
プラチスラバ城

 ブラチスラバ城は遠望に止め、次の目的地プラハへと出発した。このプラハ城はドナウ河畔の丘の上にそびえており、ちょうど碁盤をひっくり返したように四隅に塔が立っている。第二次大戦後に現在のように復元された新しい城である。


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