今日は、マルタ島に渡る。シチリアのカターニヤ空港から40分ぐらいで到着するところにある。 マルタ島は、全体の面積が淡路島の3分の2、佐渡ヶ島の2分の1という小さな島である。 島全体が石灰岩の岩山で、古代には大陸と陸続きになっていて、樹木が生い茂る緑豊かなところであった。その後地殻変動により島になり今のように丸裸の島になったのは、造船のため樹木を切り出したことからといわれている。 青銅時代にはすでに砦が築かれ、紀元前1,000年には古代フェニキア人が砦の周辺に壁を巡らせ町を拡張し、外敵を寄せつけない堅塁を築いた。
最初、「宮殿の町」ヴァレッタから観光に入った。 この町の見どころは「聖ヨハネ(マルタ)騎士団」である。騎士団を語らずして、この国は語れないといわれるほど今もなおその息吹が感じとれる町である。 町の中心へはバスは乗り入れられない。バスターミナルで下車し、歩いて観光する。巨大な城門「シティ・ゲート」を入るとフリーダム広場に出る。巨大な列柱の基幹部分が立ち並ぶ遺跡の脇を通ってアッパー・ベラッカ・ガーデンに行き、高台からスリーシティー(三つの港町)を正面から俯瞰する。そして、メイン通り「プロバンス」(フランスの騎士団長の館)、宮殿(パレス広場の右手・縦96m×横81m)に行く。 宮殿では、12枚のフレスコ画から掲げられた最高会議の間、カペストリーの張られた審議の間(カペストリー=壁面装飾と石造りの建物から冷えを防ぐためのもの)、そして兵器庫等を見学した。騎士団長の宮殿は、現在大統領府と議会が置かれているが、そこまでは見学できない。
騎士団とは、キリスト教を尊び、勇気、礼儀、名誉を重んじた。団員は、ヨーロッパの富裕階級の二男であることが条件で、清貧と貞潔を誓い、結婚は認められなかったという。十字軍とのかかわりが深い。
午前で観光を終ったので、午後はスリーマのホテル下海岸を散策した。
4月中旬であるがボツボツ海水浴客も訪れていた。
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