11月11日(月)
今日も、終日雨の予報である。太陽を浴びて美しく照らし出される、カッパドキアの奇岩が見られないのが何よりも残念な事である。
カッパドキア地方の地層は、数億年前に起きたエルジェス山の噴火によって造られた。火山灰と溶岩が積み重なって凝灰岩や溶岩層ができ、その後風雨で侵食が進み固い部分だけが残って今日のような奇岩をつくりだした。
ヒッタイト時代からの交易ルートの要衛の地として栄え、4世紀頃からキリスト教の修道士たちが洞窟を掘って住みはじめ、外敵から身を守りつつ信仰と布教を行ったところである。
最初、3人の美女と言われるウチヒサールの奇岩地帯を見物し、次にラクダ岩や、ナポレオンハット岩の谷に、そして3本のキノコ岩や農家の屋根を思わせる奇岩が立ち並ぶパシャバー地区に行った。
 3人の美女ともいわれる奇岩 |
 ラクダ岩 |
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トルコの絨毯工場にも立寄った。女工さんたちの写真も撮ってやった。ここの絨毯は品質もよく有名だが価格も大変なものである。
 毛糸を紡ぐ婦人 |
 みんな美人ばかり |
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●ギヨレメ野外博物館
岩穴住居は今も使われているところが多い
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ここは、岩山に掘られた教会が博物館である。
30以上の石窟教会があるというが、このうちの数か所の教会跡(遺跡)に入った。洞窟内の壁画等は比較的保存状態が良く、それぞれの特徴を表す名称が付されていた。 |
●陶器工場(アヴァノス)
色彩鮮やかなトルコの焼物
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ここの陶器は、トルコらしい美しい色彩の焼物だが、赤い土の分厚い焼物で、焼成温度が900度程度というから軟らかく壊れやすいと思った。
陶工さんたちが足でロクロを回転させ成形してゆくところが見ものであった。
鳩の巣の谷といわれる場所
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最後は、鳩の巣といわれるウチヒサールの谷を遠望し昼食会場に向かった。もちろん、洞窟のレストランで名物料理クルファスレであった。
午後は、今日の宿泊地アンカラへと向かった。 |
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