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5大世界遺産を訪ねてトルコへの旅

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11月8日(金)

今日は、トロイ遺跡と、ベルガモン遺跡の見学がある。

トロイの遺跡

トロイの木馬(観光宣伝用として新しく造られたもの
トロイの木馬(観光宣伝用として新しく造られたもの)
トロイの遺跡は、ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「イーリアス」に描かれた伝説トロイ戦争の舞台となったところである。その伝説を信じて発掘したところ、夢物語と思われていた古代遺跡が発見されたという。(発掘者はシュリーマン氏) トロヤに集落ができはじめたのは、紀元前3,000年頃(初期青銅器文明の時代)である。紀元前2,500年〜2,000年頃には、エーゲ海の公益中心地として繁栄した。 その後、繁栄と滅亡を繰返してきており、全部で9層の都市遺跡となっている。

第1市(前3,000〜2,500年頃)
第2市(前2,500〜2,200年頃)
アテネ神殿の後ろ側にあり、メガロン、城壁、城門がある。
第2市の遺跡から、プリアモス(トロイ最後の王)の財宝を発掘されている。
第8市(前700年頃)
第9市(ローマ時代)
長方形の礎のあるアテネ神殿まで第6市の塔や城門、メガロン(部屋)が続く。
聖域や劇場跡がある。
トロヤの歴史

紀元前2,500年〜2,000年頃 エーゲ海岸の交易の中心地として繁栄(その後、繁栄と滅亡を繰返し、全部で9層にわたる都市遺跡を形成)
1,800年〜1,300年(第6時代) 一時期繁栄をとり戻す。
1,200年頃 トロイ戦争が起る(10年間に及ぶ攻防で町は滅亡)
その後、イオニア人が植民し、マケドニア時代にはアレキサンダー大王が、ローマ時代にはコンスタンティヌス帝がこの地を訪れる。
紀元後1,871年〜73年 ヒサルルクの丘を発掘。その後も遺跡調査が行われ、現在のような観光地として脚光を浴びる

ホメロスの叙事詩「イーリアス」に描かれたトロイ戦争の廃墟
ホメロスの叙事詩「イーリアス」に描かれたトロイ戦争の廃墟
観光客にニャンと説明しているのか?
観光客にニャンと説明しているのか?
トロイの木馬が通ったという石敷きの道路
トロイの木馬が通ったという石敷きの道路

ベルガモン遺跡

ベルガモン遺跡は、アレキサンダー大王時代からの都市遺跡で非常に広大な面積のものである。 先ず、ベルガモン都市の移り変りを見ると概略つぎのようになっている。

ベルガモン都市の歴史
  • アレキサンダー大王の死後領土は分割される。
  • シマコスによって新王朝が開かれる。
  • シマコスはシリアとの戦争によって没す。
  • シマコスの部下フィレタイロスが王の財宝を継ぎベルガモン王朝を築く。
  • エウメネス1世時代に入りさらに繁栄
  • 王朝は、ローマとともにシリアと戦い、小アジアにおける交易の収益を得る。そしてギリシャ文化を取り入れ、アクロポリスの建設を行う。
  • アツタロス3世の時代に、ローマの属州となり、典型的ヘレニズム都市として繁栄する。(トラヤヌス神殿の建設)
  • その後、アラブ、オスマン朝、ティムールなどの攻撃を受けヘレニズム都市の面影はなくなる。

アクロポリス

アクロポリス遺跡には、アテナ神殿、トラヤヌス神殿、図書館、劇場等の遺跡が広大な大地に広がっている。
アクロポリス(ベルガマ)神殿入口の門猫もやさしいガイドさん
アクロポリス(ベルガマ)神殿入口の門
猫もやさしいガイドさん
真っ白い大理石がまぶしいトラヤヌス神殿の列柱
真っ白い大理石がまぶしいトラヤヌス神殿の列柱
大劇場(石造りの観客席が美しい)
大劇場(石造りの観客席が美しい)



アクスレピオン(当時の医療施設)

ここにも、図書館、聖なる泉、劇場、地下道(健康維持の施設)、籠堂(診療所)等がある。遺跡の中に蛇の彫刻を施した円柱の柱(高さ1m位)がある。 ――蛇は脱皮する生きもの(再生)として信仰されていたところという。先ほどの地下道も、ここを通りぬけることにより甦ると考えていたらしい。
古代の綜合ヘルスセンター「アスクレピオン」
古代の綜合ヘルスセンター「アスクレピオン」
列柱の装飾に刻まれた蛇のレリーフ
列柱の装飾に刻まれた蛇のレリーフ
籠堂(診療所)の跡
籠堂(診療所)の跡
ベルガモン遺跡見学を終えると、次ぎの目的地イズミル(今晩の宿泊地)に向かった。 イズミルは、港が開かれて発展してきたところで、エーゲ海地方最大の都市、人口350万人(トルコ第2の都市)“工業都市”である。 ローマ時代にキリスト教が広まり、エーゲ海地方の中心都市として繁栄したが、たび重なる地震や外敵の侵攻により古いものはほとんど残っていないという。 農業が盛んで、主として綿、タバコ、アンズ、桃など、また工業では繊維産業が盛んである。


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