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8月 3日(月)
「リマ」(ペルーの首都)
8月 4日(火)
大統領官邸見学
8月 5日(水)
インカ族の歴史、文化の宝庫「クスコ」へ
8月 6日(木)
謎の空中都市「マチュピチュ」へ
8月 7日(金)
ナスカの地上絵見学
8月 8日(土)
サンパウロ市へ
8月 9日(日)
島根県人会交流センターの竣工式
8月10日(月)
リオデジャネイロへ

8月10日(月)リオデジャネイロへ

ポン・デ・アスーカルから美しいリオの市街地を遠望
ポン・デ・アスーカルから美しいリオの市街地を遠望
 リオデジャネイロの朝はとても美しかった。皆んな前夜見たサンバショーの余韻に浸りながら、コパカバーナ・ビーチの美しい浜辺の散策を楽しんだ。

華麗なサンバショー
華麗なサンバショー
リオデジャネイロは、1960年にブラジリアに首都が移るまで約2000年にわたり政治、経済、文化の中心地として繁栄した都市である。「リオ」といえば「カーニバル」を思い起こすが、リオに住む人々にとって、このカーニバルは人生そのもののようである。炸裂するドラムのリズム、眩いばかりの豪華な衣装、飲み込まれそうな熱気と音楽。まったく全市民が4日間踊り続けるそうである。(毎年2月の真夏に開催される)しかし、今回は冬期の旅行でありカーニバルを目にすることはできなかった。帰りに、カーニバルの会場となる大通りを訪れて見た。大きなスタンドも普段は学校の校舎として使われているという。

数十メートルの大王ヤシの並木
数十メートルの大王ヤシの並木
 午前中は、グアナバラ港入り口にあるコッペパンを半分にして立てたような「ポン・デ・アスカール」(砂糖パンの意)に登り、世界の三大美港といわれるリオの街を一望して楽しんだ。午後はコルコバードの丘(標高 710m)に登った。真っ赤な登山電車に乗り、約20分ゴトゴトと歯車を刻みながら登っていく。頂上は生憎の悪天候、5m先も見えないほどの大変なガス(濃い霧)で、山頂の巨大なキリスト像も見ることができず、やむなく下山電車へと向かった。

 でも、リオデジャネイロのシュラスコ料理(串焼きにした大きな肉の塊を、好みの量だけお客さんの皿の上に削り落としてのサービス.....。いろいろな肉を次から次へと運んで来る。「ペケーノ」(小さく)といっても大きな肉片を皿に落として行かれる。)ヨットハーバーを借景にしたシーフードレストランなど、楽しい旅の思い出をいっぱいに帰途のリオ国際空港へと向かった。


参考文献
『ペルーの天野博物館』−天野芳太郎述(岩波書店)
『中南米』−(株)ラテラネットワーク
『ブラジル』−JALパンフレット

(1998年8月・元(株)松江情報センター常務取締役 長岡 榮 記)