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![]() ![]() 昨日、天候が悪くテーブルマウンテンへの観光を断念したので、今朝は少し早めにホテルを出発し山に向った。 今日のガイドは、「ベンさん」に代った。ベンさんは、日本生れの日本育ち、40年間日本で生活してきた方である。案内は要領がよくわかり易く実にラッキーなめぐり合せであった。 今日も、天候が悪ければテーブルマウンテンは諦らめなければならない。―― 街は、濃霧に覆われている。今日も登頂は駄目かもしれないと思った。しかし、山の中腹ケーブルカー駅に到着して見ると山の上は晴れている。雲海の中に浮び上っている景色は全く水墨画の世界だ。雲海の中から笠松の老木が頭を出し実に素晴らしい景色である。
また、ハチドリ、ムクドリ(ムクドリは日本のものより少し小型で、赤い差羽をもつおしゃれな鳥)、ハイラックス(狸ぐらいの小動物、象の仲間)も、人前に遠慮なく出てきて愛嬌をふりまいていた。
下山後、ケープ半島の観光に向った。 街角のあちこちで男たちがたむろし通る車に手を振っていた。男たちは、職(働き場)を求めてアピールしているところだといった。 しばらく車を走らせると小さな港町(ホウト湾)に出た。ホウト湾から20分ほどの沖合、ドイカー島に生息するアザラシ群の見物である。
下船後、ミューゼンバーグの美しい海岸を車窓にしながらボルダーズビーチに向った。
午後は、ケープ半島のハイライト喜望峰とケープ岬に向った。専用車は、ケープ半島の自然保護区の中を進んで行った。世界の植物の宝庫といわれるアフリカは2万2千種の植物があるという。そのうち、南アフリカに40%近い8550種が自生する正に“花の楽園”である。 緩やかな丘陵地に、樹木なのか中間木なのか、薄緑色の潅木がやわらかい感じで樹海を形成している。これらの植物が開花する時期は、実に素晴らしい景観を呈するであろうと思った。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * <喜望峰の歴史について>
最初、1488年にポルトガルのバルトロメウ・デイアスが航路の発見に成功した。その後。1497年ヴァスコ・ダ・ガマも航海に成功した。
この2人の偉大な功績を称え、喜望峰自然保護区の丘に記念碑が建てられていた。 その後、コロンブス(イタリア生れ)は、大西洋を西回りでもインドに到達できるのではと考えた。1492年にアメリカのサン・サルバドル島に到着しそしてジャマイカに渡った。この時、コロンブスは“ここがインド”と勘違いしたという逸話がある。
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このほか、岬一帯には、バブーン(ヒヒ)、シマウマ、マングースなどが生息しているといわれるが生憎この日は見かけることはなかった。 喜望峰(海抜248m)には昔の灯台がある。この灯台は霧で見えにくいことが多かったため、1919年ケープポイント(海抜87m)岬の突端に新しく建設された。アフリカ海岸で最も明るい灯台といわれる。
夜は、シグナル・ヒル(標高350m)に登り、ケープタウンの夜景を見物した。ネオンサインのない赤色灯だけの夜景もまた格別であった。
「シグナル・ヒル」正式名称は「ライオンズ・ランプ」という。今朝テーブルマウンテンから眺めたライオンズ・ヘッドの海側「Rump」=「尻」に当る部分である。昔は、航路を知らせる砲台が置かれ、沖合いを航海する船舶に位置を知らせていた場所である。
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