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ニュージーランドロイヤル紀行
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 19日(金)

雨の日にだけ起るカスケード(小さい滝)が美しい
雨の日にだけ起るカスケード(小さい滝)が美しい
 今日は南島の西方、ミルフォード・サウンド(サウンドとは“入り江”の意味)の観光である。クイーンズタウンから片道300km、約5時間30分のバス旅である。

 この地方は、年間の3分の1が雨の日、年間降水量も6,000m/mというから雨に遭遇するのは覚悟の上である。また雨の日でなければ美しい滝は見られないのである。

 フィヨルド国立公園の中にあるこの地方は、隣の国オーストラリアで温められた空気がダズマン海の上で水蒸気を含み、ニュージーランドの1,000m以上のフィヨルドの山脈にぶち当たって雨となる。この雨水がフィヨルドの急峻な岩山から幾すじもの滝となって流れ落ちるのである。

 今日は、昨夜来の雨が山頂では雪となり、うっすらと雪化粧をして我々を迎えてくれた。でもあまりにも雨が多く、カメラマンにはずいぶん苦労させられた。

四姉妹の滝
四姉妹の滝
 ミルフォードの様子を少し紹介しておく。ティアナウからミルフォード・サウンドまでは120kmある。1888年に道路の原型がつくられ、その後改良が加えられ今日に至ったものである。山間に入るとニュージーランドにもこんな自然があるのかとびっくりするぐらいである。暫くは原生林の中を通り抜けて行く。この峠越えが一番圧巻である。途中にあるキャズムの滝は岩山を氷河が侵食してできたもので、滝の上から見るようになている。
 次に、ホーマートンネルを通って行く。標高922m地点からミルフォード側に向かって1,219mのトンネルを下って行く。出口の標高が800mだから、急な下り坂トンネル(交互通行の岩肌をむき出した素掘りのトンネル)である。
 当時、このトンネル工事は世界的大不況の時期の建設であったが、労働者の失業救済に大いに役立ったといわれる。18年間という長い年月、しかも過酷な労働を強いられるという難工事であったといわれている。

数百メートルの滝が随所に見られる
数百メートルの滝が随所に見られる
 ホーマートンネルを抜けると、車窓の両側は高さ数百メートルという無数のカスケード(雨の日にだけできる滝)を楽しむことができた。

 ミルフォードクルーズのころは一層激しい雨となった。サウンドの奥からタズマン海の出口近くまで10数キロを両岸の美しいカスケードを眺めての船旅である。

 帰りはミルフォードからクインズタウンまでセスナ機での遊覧飛行もあるが、この日は天候が悪くフライトはなかった。

 再びバスに乗り、人が横臥しているような形のティアナウ湖のほとりを通ってクイーンズタウンの町まで帰った。


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