
大アトラスでの休息
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再びホテルに帰り、少し遅い朝食をとり次の目的地フェズに向った。途中、メデルドの街(鉱石の街として繁栄)、ズイズ峡谷(ZIZ川のほとりで紅葉が美しいところ)、エル・ラシディアの街(軍事拠点、また日本が水道の浄化システムを造ったところ)、巨大なダム湖のある渓谷(標高1,600〜1,700m、渇水でほとんど水が無いダム湖)、そして標高1,900mの峠へと進んで行った。
このあたりの地形を見ていると、地球生成の音が聞こえるようである。幾重にも重なる断層。岩盤のむき出しになった斜面など地球の素顔をさらけ出しているような感じである。

赤い岩石だけの山々
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そして、冠雪したアヤシュ山脈の雄姿を遠望しながら進んで行った。やがて、昼食会場のミデルトの小さな町に出た。「ミデルト」、ベルベル語で”中心”という意味のようだが、町の名前が示すごとく、メインストリートにはホテル、レストランが集中したこの地方の宿場町である。

モロッコのスイスといわれるイフレンの街
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日本の皇太子殿下が食事をされたというレストランで昼食をとった。シーフードの上品な料理の店であった。ミデルドの街を出ると、タマハレィズの町、そしてアトラス杉の繁る山脈(松茸がとれる森)を越えイフレンの街に入った。

公園の巨大なライオンの像
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イフレンは、緑の美しい街でモロッコのスイスとも呼ばれている。トイレ休憩の時間も惜しんで公園のある方向に走って行って見た。街角に、巨大なライオンの石像があった。昔、この地方にライオンが棲息していたというので、記念に造ったもののようである。
この街に入ると、家屋に屋根(勾配)がつくようになり、瓦を敷いた建物に変ってくる。大西洋岸に近く降雨や冬には降雪もある。したがって建物に屋根が必要になってくるのである。
宮殿のある街でもある。
イフレンの街から、次はイムゼールの街に入った。イムゼールの街からフェズは近かった。(宿泊:シェラトン・フェズ)
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