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魅惑の大地「モロッコ」への旅

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12月3日(日)
ワルザザードの日の出
ワルザザードの日の出

今日は、朝のうちだけ、スケッチのグループとスーク見学グループに分かれて行動をした。

私は、原住民の生活の臭いのするところを見たいと、スークの見学グループに入った。このワルザザードのスークは、毎日曜日に開かれる大市場であり、広場には農産物、衣類、家具、汁器、農具など何でもところ狭しと並べて売っている。農産物は、広場に山積みにして売っている。色とりどりの野菜や果物、そして衣料品・・・・。こんな大きい市場は他では見ることができないと思った。
市場の管理人
毎日曜日に開かれる大市場(赤いジュラバの服を着た市場の管理人)

10時30分、再びスケッチのグループと合流して、次の目的地トドラ峡谷に向って出発した。途中、エルカラ村、ムフーナ村、ブーマンの街を眼下に眺めながら、ティネリールの街へと進んで行った。ティネリーヌの街から左方のトドラ峡谷へ行く道に入って行くのである。
農作物を売るコーナー
農作物を売るコーナー

昨日から、バスの中にずい分蝿が入り込んでくる。居眠りをしていると、唇に蝿の冷たいキッスをサービスしてくれる。”気持ち悪い!”早速、急場のハリ扇を作って蝿取りを開始した。Tさんの禿げた頭は蝿が好んでとまった。”悪い”と思いながらも禿げた頭にハリ扇をふり下した。アトラスの山のような美しい頭に蝿の張りつけができみんな大笑いをした・・・・。

レストランに入ってもよく蝿を見かけた。現地の人たちは一向に蝿を追っ払おうとしない。イスラムの教義なのか、それともラマダンの期間中だからなのでか・・・・・。そんなことにおかまいなく蝿をとり続けた。

トドラ峡谷

トドラ峡谷
トドラ峡谷
オアシスの街、ティネリールから暫く行くとトドラ峡谷が眼前に迫ってくる。急に道がなくなったかと思うと、バスは川の中を走って向こう岸に渡って行く。両側には、200mもの切り立った岩壁がそそり立っている。谷間を流れる渓流は実に清澄で、農民たちが水汲み場にしていた。また、屏風のように切立った岩場は、ヨーロッパ各国のロッククライマーたちの最上の練習場所である。この日も盛んに岩登りに挑戦していた。面白いことに、山羊も岩壁のあちこちに登り草を食べている。どうしてあんなところまで上るのだろうか。よく足を滑らせないものだと感心した。

トドラ峡谷を出て、テネジダードの街を過ぎるとエルフードの街も近い。街の近くには「カタラ」という地下水道を掘った際に積上げた土の山(高さ1m×直径3〜4m)が無数に点在しているところがあった。中国のトルファン地方にあるカレーズ(地下水道)と同じ方法で地下水路を作り、それを繋いで水道にしているのである。1個の井戸の深さは15mぐらいで、ここから15km離れたエルフードまで給水している。(16〜17世紀頃建設したもののようである。)

エルフードの街に到着したのは5時過ぎで、砂漠に夕陽が美しく沈むころであった。

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