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インド・ハイライト8日間
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  3月24日(土)

 今日は、世界遺産となっている有名なカジュラホの建造物群の観光に出かけた。

 カジュラホは、月神チャンドラの子孫と称するチャンデーラ王が、その最盛期950〜1050年にかけて築いた寺院都市である。

 寺院群は、田園風景の中に西群、東群、南群とに分かれている。


西の寺院群
世界遺産の建造物群へ(西の寺院群)
 西群の寺院

 市の中心地に最も近い西の寺院群は、特に規模が大きく美しい。寺院の壁面を飾る無数の天女像やミトゥナ像などの中で、男女交合の像は一見に値する。大胆なエロティックな石像群だが、実に柔らかく温かみさえ感じられ、見ていてもひとつもいやらしさを感じさせないのも不思議である。

 壁面の彫像の中には、仏頭を盗まれたもの、局部を毀していじくりまわされたものなどがある。残念なことである。

ガンダリヤー・マハーデーヴァ寺院:本堂の上に高さ40mの塔がそびえている。カジュラホの寺院群の中で最大のもの。
デーヴィー・ジャグダンベ寺院:シヴァとパールヴァティーのカップル像、ミトゥナ像が見どころ。
マタンゲーシュワラ寺院:寺院群の左手外側にあり、市民が参拝に訪れる場所である。この日もたくさんの人がお参りに来ておりにぎわっていた。
沐浴の池:ガンジス川の水を引き入れ沐浴用に造られた池といわれている。

ミトゥナ像
西の寺院群は数々のミトゥナ像がみどころ
  石柱の持送りの精巧な彫刻
石柱の持送りも精巧な彫刻で飾られている
  ミトゥナ像
観光客にいじくりまわされて・・・・

 東群の寺院
東の寺院群へ
東の寺院群へ

 西群の寺院に比べると、東群の寺院群は規模がずっと小さくなる。ジャイナ教のマハビーラを始祖としている。愛の矢を持つ神像“愛の神”(23番目の預言者)が祀られている。


ダサン川のダム
ダサン川のダム。橋の下は昔の道路。

 午後は、列車での移動だが、鉄道の駅がカジュラホから180km離れたジャンジーの町にある。約4時間ほどかけて自動車で移動し、ジャンジーの駅から今度は2時間ほどの汽車の旅である。

 ジャンジーまでの自動車での移動は、ガジュマルという巨木の並木が植わった幹線道路を自動車で走り続ける。沿道の農村風景、そして農民が広大な農場の中で働いている風景などを見ていると、旅の疲れなどまったく感じさせないほど美しい景色だった。
糞まんじゅう山
牛糞を整形・乾燥させて保存。燃料として使う。

 農家の脇には、きまって牛糞をきれいに積み上げた大きな糞まんじゅう山(塚)がある。牛糞を柔らかいうちに整形、乾燥させて家庭用の燃料として保存しているのだ。牛糞で炊いた料理は特においしいようである。

 農場では、麦や菜種の収穫期で、農家の女性たちが色とりどりのサリーとスカーフで農作業にいそしんでいる。途中、脱穀作業をしている場面に出くわした。送風機で穀物とチリを選別する作業をしていたが、たいへんなチリが舞い上がる中、長い衣装はわずらわしいと思うのだが、これがインドの一般的な農作業風景(姿)なのである。

穀物の調整作業
穀物の調整作業。送風機で選別する。
  学校
向うは学校であったが入って見ることは許されない。
 近くには、小さな学校もあったが、中には入らせてもらえなかった。

 自動車は、やがてダサン川に出た。大きな川で、ダムのすぐ下流部を道路が通っている。平坦な地形だからダムの高さは数メートルぐらいの低いものである。もう少し行くとベトワ川もあった。

ジャーシー駅
ジャーシー駅 鉄道で移動する。
 やがて、ジャーシーの町に入った。人口100万人という大きな町である。

 ジャーシーの駅は、大きな駅だが実に殺風景なものである。雑踏の中で列車が来るのを待った。インドでは、最優等列車ということだったので期待していたが、お世辞にも優等列車とは言いがたい。でも、列車がほぼ定刻に到着したことこそが、優等列車といわれるゆえんなのかもしれない。列車の中に入ると、クーラーだけはよく効いている。涼しさをとおり越して苦痛を感じるぐらいである。調節もできない実に迷惑なサービスである。

 アーグラーに到着したのは夜の8時過ぎ。早速ホテルに入った。今晩のホテルは、ムガール・シェラトンで快適な夜を過ごすことができそうだ。

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