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シルクロード魅力探訪の旅

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8月19日(木)

喀什・カシュガル
「カシュガルに来なければ、新彊に来たことにはならない。」と言われる。カシュガルはウイグル族のいちばん多い地区でもある。

カシュガルは、
  面積  192.8平方キロ
  人口  400,000人(イスラム教徒がいちばん多く、80%、320,000人にのぼる)
  標高  1,289m
  年間降雨量 80mm(1998年に200mmの降雨量があり洪水が起きた。)

この日は、ホージャ墳、エイティガール寺院、そして民族幼稚園、職人街などを観光してまわった。


アッパク・ホージャの廟 香妃の墓がある
アッパク・ホージャの廟 香妃の墓がある
ホージャー墳・香妃墓
17世紀頃、ホージャー族がカシュガルの宗教と政治の実権を握っていた。この墓は、もともとホージャ族の首領であったアッパク・ホージャーが1640年に父のために立てたものが、後に大規模化したものである。外装を緑の宝飾タイルで飾られた、高さ40メートルのドームと4本の尖塔をもつイスラム様式の廟である。建物の中には58基の墓があり、78人のホージャー族の資料が埋葬されている。棺のような形をした墓の上には、色とりどりの布がかけられている。

香妃(本名イパルハン)とは、アッパク・ホージャーの孫で、1760年、26歳の時に清朝の乾隆帝に召されて宮廷に入り28年間を過ごした。「香妃」という名前は、彼女の身体からナツメの花のようなかぐわしい香りが漂っていたことから名付けられたという。

最近、このホージャー墳(廟)の脇には一般市民の墓地(土で造った棺型の墓が立ち並ぶ)がある。


アッパク・ホージャの墓(右奥) 香妃の墓(中央)全部で58基、72人の墓
アッパク・ホージャの墓(右奥) 香妃の墓(中央)全部で58基、72人の墓
廟の脇には一般市民の墓がある。形は同じだが布はかけてない。粘土づくりの墓である。
廟の脇には一般市民の墓がある。形は同じだが布はかけてない。粘土づくりの墓である。


カシュガルの民族幼稚園
カシュガルの民族幼稚園
園児の歌と踊り
園児の歌と踊り
民族幼稚園
幼稚園訪問では、園児たちの演技を見せてもらうことになった。かわいい園児たちがたくさんの歌と踊りを披露してくれた。同行の婦人の方たちが、折り鶴などを作ってわたし、細やかな国際交流もできた。

幼稚園には、半託と全託の区別がある。
 半託・・・月曜日から金曜日まで朝から夕方まで預かる(保育料:65元)
 全託・・・月曜日から金曜日まで宿泊保育(保育料:75元)
保育料には、政府から補助金がでる。


婦人服仕立屋さん
婦人服仕立屋さん
職人街
職人街の模様は、いつかNHKで放映されていたことがある。広い通りの両側にビッシリ建ち並ぶレンガ造りの工房があり、あちこちから機械の音、金属製品を加工する槌の音が聞こえてくる。この街には金属製品、木工品屋さん、洋服屋さん、靴屋さん、帽子屋さん、楽器屋さんなどなんでもそろっている。みんな手作りの楽しい品物ばかりである。


エィティガール・清真寺の礼拝堂へ通ずる石畳とポプラ並木
エィティガール・清真寺の礼拝堂へ通ずる石畳とポプラ並木
エイティガール寺院・清真寺
新彊最大のイスラム寺院といわれ、1798年に建立、その後何回か改修されている。黄色いレンガ造りになっており、礼拝堂には一度に6〜7千人が収容できるという。「エイティガール」とは、ペルシャ語で「お祭り広場」という意味である。礼拝堂の内部は140本の柱が林立し、天井のアラベスク紋様絵が美しい。床には藤を編んだような敷物がしかれており、履き物を脱いで上がり、座って礼拝をする。毎週金曜日には礼拝を行うことになっており、その礼拝は1日5回(日の出、朝、昼、日没時、夜)行う。昔は男女とも行っていたようだが、現在は男性のみとなっている。礼拝には、沐浴(最近では、手・足・顔ぐらい)をしてから入る。

また、この国では罪を犯した者を厳しく処罰する。「罪を犯した者は腕を切り落とす。」そのような掟があることから、昔から泥棒がいない国といわれる。


バザール
「バザールを見ずしてカシュガルは語れない。」と言われる。街の一角にあらゆる商品の売場が集中している。布地、小物、雑貨、民族工芸品など色とりどりの商品が掛けられ、吊り下げられ、並べられている。ここに来ると、さすがにカシュガルのにおい、イスラムの色、生活の音、人々の素顔を見ることができる。

夕食をすませてから、次の目的地「ウルムチ」に飛んだ。カシュガルの出発が23時30分、ウルムチに到着したのは深夜0時50分であった。


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