午前中“天府”と称せられる成都市内を観光した。四川省のほぼ中央に位置する成都は標高500mに地勢にある。天然の要塞ともいうべきところである。

　最初、三国志で有名な蜀の英雄「諸葛亮孔明」を祀る武候祠に行った。

　「魏の曹操は天の時を得、呉の孫権は地の利を得、蜀の劉備は人の和を得た」といわれる。私たちも孔明の英知と人徳にあやかりたいものと思った。

孔明のたたえた古碑 三絶碑

劉備の像（武候祠）

諸葛孔明像（武候祠）

鋳鉄製の巨大香炉

寺院内のくぐり門

美しい赤壁のある通路

諸葛孔明を祀る廟所

杜甫の像　質素な生活でやせてる姿を現している

望江楼の雄姿　1〜2階が四角3〜4階が八角

　最後は、望江楼公園に行った。この公園は竹の公園で有名である。80種に及ぶ竹の植物園である。湖畔に建つ望江楼は高さ30m、楼閣は下の2層が4角形、上の2層が8角形で屋根のそり返った美しい建物である。

　午後、成都空港から上海に帰り一泊した。

　上海は、2年ほど前に訪れたことがある。その時の状況と比較すると街の様子が一変している。これは、今夏APEC（エイペック）が開催されたことによるものである。古い建物は新しく改築され、その他の建物も美しく化粧直しをされている。また、浦東地区で建築されようとしていた88階建てのノッポビルも完成し、天空をつく威容を誇っている。今年、ニューヨークの貿易センタービルがテロの攻撃を受け消滅してしまってので、現存するビルでは世界第3番目に高いビルといっていた。