ホーランエンヤとは?

ホーランエンヤという名で親しまれている、城山稲荷神社式年神幸祭。古くから宮島の管絃祭、大阪天満の天神祭とならんで、日本三大船神事の一つと言われます。このホーランエンヤは、松江市が誇るこの地方最大の祭りです。

起源は、松江城主松平直政公が出雲に入国して10年目(1648年)は天候不順で不作が予想されたので、城山稲荷神社の御神霊を阿太加夜神社にお運びし、1週間にわたり豊作を祈ったのが始まりです。

その後、1808年の御神幸の折神輿船が暴風雨のため座礁しかけたのを馬潟の漁師が助け、阿太加夜神社に無事送り届けた故事により櫂伝馬船が加わるようになりました。民衆の幸福と豊作を祈願するこの船神事は、以来12年毎に船渡御による神幸祭として行なわれ、古くからその年は豊作であったといわれています。前回、昭和60年5月、16年ぶりに開催されました。

平成9年5月23日〜25日、島根では、第5回地域伝統芸能全国フェスティバル(島根)が開催され、この地域伝統芸能祭の中心イベントとして、12年に一度のホーランエンヤが行われます。

渡御祭(とぎょさい)   5月17日(土)

中日祭(ちゅうにちさい) 5月21日(水)

還御祭(かんぎょさい)  5月25日(日)

五地区から繰り出す櫂伝馬(かいてんま)と呼ばれるおどり船を先頭に、神楽船、神輿船、お供の船などの船行列が延々と1kmにわたります。金色の宝珠を中心に色とりどりの旗、のぼりをなびかせ、豪華な時代絵巻となって、宍道湖、大橋川、中海を彩り、古くから伝承されてきた歌舞伎の衣装で着飾った踊り子や、おはやしの子供たち、そして櫂漕ぎの若い衆など「ホーオオエンヤ、ホーランエーエ、ヨヤサノサ、エーララノランラ」と唄い踊る櫂伝馬船が見る人をすっかり魅了することでしょう。


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