加茂岩倉News..11/23..

”銅鐸”土地祭る祭器か!

『加茂岩倉遺跡』の銅鐸に描かれたシカやトンボの絵は、稲を育てる土地の神様を祭る祭器とも言われている。弥生人の宗教観や、心の世界を物語る資料として注目されている。

全国で見つかった銅鐸のうち絵画銅鐸は、これまで神戸市の桜が丘遺跡、香川県出土の銅鐸、鋳型など約50個が知られており、人絵や鳥、亀、カマキリなど身近な動物や昆虫が描かれている。加茂岩倉銅鐸の絵はシカとイノシシと判断されており、オスジカの角は春に生え秋に立派に生長(育つ)する点で、稲など農耕のサイクルを連想させる。

シカは水田や土地の象徴とされ、イノシシも土地の聖霊とも言われている。
トンボは稲の害虫を食う虫として描かれたとされている。

今回の岩倉銅鐸の発見は、近畿中心の従来の概念をくつがえす可能性もあり、製作地また、弥生時代の勢力分布を知る上で今後の研究が期待される。


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