暴力団その他反社会的勢力の情勢
令和3年における主な暴力団情勢とその対策

 六代目山口組と神戸山口組の対立抗争の激化を受け、令和2年1月、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(以下「暴力団対策法」という。)に基づき、特に警戒を要する区域(以下「警戒区域」という。)等を定めて両団体が「特定抗争指定暴力団等」に指定された後も、両団体の対立抗争は継続している。
こうした中、両団体の特定抗争指定の期限を延長するとともに、警戒区域を見直し、情勢に応じた措置を講じている。
また、令和2年2月に任侠山口組から名称を変更した絆會も、依然として両団体と対立状態にある。
今後も引き続き、市民生活の安全確保に向け、必要な警戒や取締りの徹底に加え、暴力団対策法の効果的な活用等により事件の続発防止を図るとともに、この機会に各団体の弱体化及び壊滅に向けた取組を推進していくこととしている。
これまで工藤會に対する集中的な取締り等を推進してきた結果、主要幹部を長期にわたり社会隔離するとともに、その拠点である事務所も相次いで閉鎖されるなどした。そうした中、令和3年8月には、福岡地方裁判所において、工藤會総裁に対する死刑等の判決が出されるなど、工藤會の組織基盤等に相当の打撃を与えている。
今後も、未解決事件の捜査をはじめとした取締りや資金源対策を強力に進めるとともに、工藤會による違法行為の被害者等が提起する損害賠償請求訴訟等に対する必要な支援や離脱者の社会復帰対策を更に推進していくこととしている。
このほか、暴力団排除の取組を一層進展させるため、暴力団排除に取り組む事業者に対する暴力団情報の適切な提供や保護対策の強化等に取り組んでいる。

暴力団構成員等の状況

 暴力団構成員及び準構成員等(以下、この項において「暴力団構成員等」という。)の数は、平成17年以降減少し、令和3年末現在で24,100人注1となっている。このうち、暴力団構成員の数は12,300人、準構成員等の数は11,900人となっている(図表1-1)
また、主要団体等注2(六代目山口組、神戸山口組及び絆會並びに住吉会及び稲川会。以下同じ。)の暴力団構成員等の数は18,600人(全暴力団構成員等の71.8%)、うち暴力団構成員の数は9,900人(全暴力団構成員の74.4%)となっている(図表1-2)

注1:本項における暴力団構成員等の数は概数であり、各項目を合算した値と合計の値は必ずしも一致しない。
注2:平成27年以降は、六代目山口組、神戸山口組、住吉会及び稲川会を「主要団体」として表記していたが、平成30年以降は、絆會を含む5団体を、令和3年以降は、池田組を含む6団体を「主要団体等」として表記している。

図表1―1 暴力団構成員等の推移
図表1-1

図表1―2 主要団体等の暴力団構成員等の比較
  平成
24年末
平成
25年末
平成
26年末
平成
27年末
平成
28年末
平成
29年末
平成
30年末
令和
元年末
令和
2年末
令和
3年末
前年比
増減数
前年比
増減率




六代目
山口組
構成員 13,100 11,600 10,300 6,000 5,200 4,700 4,400 4,100 3,800 4,000 200
(45.5%) (45.3%) (46.2%) (29.9%) (28.7%) (28.0%) (28.2%) (28.5%) (28.6%) (32.5%) 5.3%
準構成員等 14,600 14,100 13,100 8,000 6,700 5,600 5,100 4,800 4,400 4,500 100
(42.4%) (42.7%) (42.0%) (29.9%) (32.1%) (31.6%) (34.2%) (34.8%) (34.6%) (37.8%) 2.3%
27,700 25,700 23,400 14,100 11,800 10,300 9,500 8,900 8,200 8,500 300
(43.8%) (43.9%) (43.7%) (30.1%) (30.2%) (29.9%) (31.1%) (31.6%) (31.7%) (35.3%) 3.7%
神戸
山口組
構成員 - - - 2,800 2,600 2,500 1,700 1,500 1,200 510 -690
(13.9%) (14.4%) (14.9%) (10.9%) (10.4%) (9.0%) (4.1%) -57.5%
準構成員等 - - - 3,400 2,900 2,700 1,800 1,600 1,300 540 -760
(12.7%) (13.9%) (15.3%) (12.1%) (11.6%) (10.2%) (4.5%) -58.5%
- - - 6,100 5,500 5,100 3,400 3,000 2,500 1,000 -1,500
(13.0%) (14.1%) (14.8%) (11.1%) (10.6%) (9.7%) (4.1%) -60.0%
絆會 構成員 - - - - - - 400 300 230 90 -140
(2.6%) (2.1%) (1.7%) (0.7%) -60.9%
準構成員等 - - - - - - 370 300 260 140 -120
(2.5%) (2.2%) (2.0%) (1.2%) -46.2%
- - - - - - 770 610 490 230 -260
(2.5%) (2.2%) (1.9%) (1.0%) -53.1%
池田組 構成員 - - - - - - - - - 80 -
(0.7%) -
準構成員等 - - - - - - - - - 110 -
(0.9%) -
- - - - - - - - - 190 -
(0.8%) -
住吉会 構成員 5,000 4,200 3,400 3,200 3,100 2,900 2,800 2,800 2,600 2,500 -100
(17.4%) (16.4%) (15.2%) (15.9%) (17.1%) (17.3%) (17.9%) (19.4%) (19.5%) (20.3%) -3.8%
準構成員等 5,500 5,300 5,100 4,100 3,500 2,900 2,100 1,700 1,600 1,500 -100
(16.0%) (16.1%) (16.3%) (15.3%) (16.7%) (16.4%) (14.1%) (12.3%) (12.6%) (12.6%) -6.3%
10,600 9,500 8,500 7,300 6,600 5,800 4,900 4,500 4,200 4,000 -200
(16.8%) (16.2%) (15.9%) (15.6%) (16.9%) (16.8%) (16.1%) (16.0%) (16.2%) (16.6%) -4.8%
稲川会 構成員 3,700 3,300 2,900 2,700 2,500 2,300 2,200 2,100 2,000 1,900 -100
(12.8%) (12.9%) (13.0%) (13.4%) (13.8%) (13.7%) (14.1%) (14.6%) (15.0%) (15.4%) -5.0%
準構成員等 3,800 3,800 3,700 3,000 2,000 1,800 1,400 1,300 1,300 1,200 -100
(11.0%) (11.5%) (11.9%) (11.2%) (9.6%) (10.2%) (9.4%) (9.4%) (10.2%) (10.1%) -7.7%
7,600 7,000 6,600 5,800 4,400 4,100 3,700 3,400 3,300 3,100 -200
(12.0%) (11.9%) (12.3%) (12.4%) (11.3%) (11.9%) (12.1%) (12.1%) (12.7%) (12.9%) -6.1%
主要団体等
合計
構成員 21,800 19,100 16,600 14,700 13,300 12,400 11,600 10,700 9,900 9,100 -800
(75.7%) (74.6%) (74.4%) (73.1%) (73.5%) (73.8%) (74.4%) (74.3%) (74.4%) (74.0%) -8.1%
準構成員等 24,000 23,100 22,000 18,500 15,000 13,000 10,700 9,700 8,700 8,100 -600
(69.8%) (70.0%) (70.5%) (69.0%) (71.8%) (73.4%) (71.8%) (70.3%) (68.5%) (68.1%) -6.9%
45,800 42,300 38,500 33,200 28,300 25,300 22,300 20,400 18,600 17,200 -1,400
(72.5%) (72.2%) (72.0%) (70.8%) (72.4%) (73.3%) (73.1%) (72.3%) (71.8%) (71.4%) -7.5%
全暴力団 構成員 28,800 25,600 22,300 20,100 18,100 16,800 15,600 14,400 13,300 12,300 -1,000
準構成員等 34,400 33,000 31,200 26,800 20,900 17,700 14,900 13,800 12,700 11,900 -800
総計 63,200 58,600 53,500 46,900 39,100 34,500 30,500 28,200 25,900 24,100 -1,800

※図表1-2中の括弧内は、各欄の上段に記載されている各主要団体等及び主要団体等合計の構成員、準構成員等及び暴力団構成員等の数がそれぞれ各年末現在における全暴力団の構成員、準構成員等及び暴力団構成員等の数に占める割合を示している。

主要団体等の動向

 主要団体等の令和3年における主な動向は、次のとおりである。

(1) 六代目山口組

 「特定抗争指定暴力団等」としての指定の期限が延長されたこと等を受け、警戒区域外で執行部会やブロック会議を開催している。
若頭補佐や幹部への昇格人事を行い、組織の活性化を図るとともに、神戸山口組傘下組織を六代目山口組傘下に取り込むなど、引き続き神戸山口組に対する切り崩し工作を行っている。

(2) 神戸山口組

 「特定抗争指定暴力団等」としての指定の期限が延長されたこと等を受け、警戒区域外で会合を開催している。
直系組織の代表が引退し、傘下組織が六代目山口組に移籍する一方、副本部長の役職を新設し、直系組織の幹部を新たに舎弟に登用するなど、体制の維持を図っている。

(3) 絆會

 定例会の代わりに執行部会やブロック会議を開催しているほか、令和3年8月に若頭代行や若頭補佐への昇格人事を行うなど、体制の維持を図っている。

(4) 池田組

令和2年7月末に神戸山口組傘下からの離脱を表明し、令和3年11月には、岡山県公安委員会により、指定暴力団として指定された。

(5) 住吉会

令和3年4月に八代目会長が最高位の代表に就任し、渉外委員長を九代目会長とする代目継承を行い、組織の活性化を図ったほか、六代目山口組や関東地区の団体と食事会を行うなど、その関係を維持している。

(6) 稲川会

令和3年4月に役員人事を行い、組織の活性化を図ったほか、六代目山口組や関東地区の団体と食事会を行うなど、その関係を維持している。

令和3年の島根県内暴力団情勢

 令和3年末現在での県内の暴力団構成員等は年々減少し、六代目山口組系3団体(松江市に2団体及び浜田市に1団体)合計約70名となっている。
六代目山口組と神戸山口組の対立抗争が激化する中、島根県公安委員会による両団体に対する「特定抗争指定暴力団」の指定及び松江市の「警戒区域」の指定は、令和2年7月の指定が継続(7度目の指定継続中:令和4年6月1日現在)している。

暴力団犯罪の検挙状況等

 近年、暴力団構成員等(暴力団構成員及び準構成員その他の周辺者をいう。以下同じ。)の検挙人員は減少傾向にあり、令和3年においては、11,735人である。主な罪種別では、傷害が1,353人、窃盗が1,008人、恐喝が456人、覚醒剤取締法違反(麻薬特例法違反は含まない。以下同じ。)が2,985人で、前年に比べそれぞれ276人、149人、119人、525人減少している一方、詐欺が1,555人で、前年に比べ306人増加している(図表1-5、1-8)
暴力団構成員等の検挙人員のうち、構成員は2,238人、準構成員その他の周辺者は9,497人で前年に比べいずれも減少している(図表1-5、1-6)
また、暴力団構成員等の検挙件数についても近年減少傾向にあり、令和3年においては、19,425件である。主な罪種別では、傷害が1,119件、窃盗が6,012件、恐喝が391件、覚醒剤取締法違反が4,512件で、前年に比べそれぞれ247件、700件、43件、576件減少している一方、詐欺が1,933件で、前年に比べ388件増加している(図表1-7)

図表1-5 暴力団構成員等の罪種別検挙人員の推移
罪種名/年次 H29 H30 R元 R2 R3 前年比


殺人 118 94 79 97 91 -6
強盗 244 287 246 175 217 42
放火 22 23 14 17 7 -10
強制性交等 38 40 30 40 39 -1
凶器準備集合 4 2 1 2 2 0
暴行 1,043 993 866 829 676 -153
傷害 2,095 2,042 1,823 1,629 1,353 -276
脅迫 513 550 393 415 356 -59
恐喝 803 772 636 575 456 -119
窃盗 1,874 1,627 1,434 1,157 1,008 -149
詐欺 1,813 1,749 1,448 1,249 1,555 306
横領 51 43 35 34 35 1
文書偽造 191 154 114 126 120 -6
賭博 289 292 189 225 149 -76
わいせつ物頒布等 13 30 16 14 12 -2
公務執行妨害 220 186 162 127 136 9
  うち公契約関係競売等妨害 0 0 0 0 0 0
犯人蔵匿 54 46 52 74 36 -38
証人威迫 7 7 7 6 2 -4
逮捕監禁 130 96 171 117 93 -24
信用毀損・威力業務妨害 30 46 40 48 19 -29
器物損壊 310 247 238 201 170 -31
暴力行為 28 15 20 7 7 0
その他刑法犯 503 484 431 369 336 -33
刑法犯合計 10,393 9,825 8,445 7,533 6,875 -658



出入国管理・難民認定法 38 57 40 42 22 -20
軽犯罪法 96 87 104 109 79 -30
酩酊者規制法 2 0 2 1 1 0
迷惑防止条例 375 275 187 107 100 -7
暴力団対策法 5 4 5 9 20 11
自転車競技法 6 4 1 0 0 0
競馬法 0 0 0 0 0 0
モーターボート競走法 4 4 3 3 0 -3
小型自動車競走法 0 0 0 0 0 0
風営適正化法 250 210 141 127 79 -48
青少年保護育成条例 32 16 19 30 21 -9
売春防止法 48 54 15 71 19 -52
児童福祉法 39 20 18 9 8 -1
出資法 24 12 33 22 27 5
貸金業法 39 29 31 35 20 -15
宅地建物取引業法 3 0 8 1 3 2
建設業法 16 4 5 21 9 -12
銃刀法 193 140 137 133 90 -43
火薬類取締法 2 1 2 2 0 -2
麻薬等取締法 67 49 56 58 51 -7
あへん法 0 0 0 0 0 0
大麻取締法 738 744 762 732 764 32
覚醒剤取締法 4,693 4,569 3,593 3,510 2,985 -525
毒劇物法 29 31 32 30 21 -9
廃棄物処理法 78 74 57 68 87 19
労働基準法 4 15 3 6 3 -3
職業安定法 27 31 26 37 15 -22
健康保険法 0 4 0 10 2 -8
労働者派遣法 6 12 23 15 12 -3
旅券法 6 2 2 4 1 -3
麻薬等特例法 64 95 165 87 92 5
その他の特別法犯 460 513 366 377 329 -48
特別法犯合計 7,344 7,056 5,836 5,656 4,860 -796
総計 17,737 16,881 14,281 13,189 11,735 -1,454

図表1-6 暴力団構成員の罪種別検挙人員の推移
罪種名/年次 H29 H30 R元 R2 R3 前年比


殺人 54 25 22 38 37 -1
強盗 43 58 40 34 23 -11
放火 5 3 4 2 1 -1
強制性交等 6 6 2 7 7 0
凶器準備集合 2 2 0 0 0 0
暴行 264 211 212 182 150 -32
傷害 564 444 403 380 247 -133
脅迫 187 232 147 141 130 -11
恐喝 362 360 262 195 173 -22
窃盗 229 190 176 109 93 -16
詐欺 645 518 410 379 413 34
横領 7 5 2 6 6 0
文書偽造 98 67 52 60 67 7
賭博 39 18 20 18 3 -15
わいせつ物頒布等 1 1 2 1 3 2
公務執行妨害 38 30 27 20 34 14
  うち公契約関係競売等妨害 0 0 0 0 0 0
犯人蔵匿 21 23 13 28 11 -17
証人威迫 4 4 1 4 0 -4
逮捕監禁 38 20 77 20 34 14
信用毀損・威力業務妨害 9 21 12 13 4 -9
器物損壊 72 39 50 31 27 -4
暴力行為 13 5 3 5 4 -1
その他刑法犯 127 99 81 77 63 -14
刑法犯合計 2,828 2,381 2,018 1,750 1,530 -220



出入国管理・難民認定法 6 6 4 2 5 3
軽犯罪法 31 33 43 39 23 -16
酩酊者規制法 0 0 0 1 0 -1
迷惑防止条例 22 20 7 6 6 0
暴力団対策法 3 4 3 6 13 7
自転車競技法 3 2 0 0 0 0
競馬法 0 0 0 0 0 0
モーターボート競走法 2 2 3 1 0 -1
小型自動車競走法 0 0 0 0 0 0
風営適正化法 10 10 8 12 3 -9
青少年保護育成条例 8 4 2 4 2 -2
売春防止法 2 4 2 9 2 -7
児童福祉法 5 1 1 1 0 -1
出資法 7 7 6 3 10 7
貸金業法 7 12 13 15 6 -9
宅地建物取引業法 1 0 1 0 0 0
建設業法 3 0 0 1 1 0
銃刀法 74 60 54 44 28 -16
火薬類取締法 1 0 0 0 0 0
麻薬等取締法 11 6 4 4 3 -1
あへん法 0 0 0 0 0 0
大麻取締法 84 51 39 49 51 2
覚醒剤取締法 786 644 526 458 415 -43
毒劇物法 0 2 0 0 1 1
廃棄物処理法 15 14 5 8 13 5
労働基準法 1 1 0 0 0 0
職業安定法 2 12 8 2 1 -1
健康保険法 0 0 0 2 0 -2
労働者派遣法 2 1 5 4 6 2
旅券法 3 0 1 1 0 -1
麻薬等特例法 14 4 15 15 12 -3
その他の特別法犯 129 124 101 124 107 -17
特別法犯合計 1,232 1,024 851 811 708 -103
総計 4,060 3,405 2,869 2,561 2,238 -323

図表1-7 暴力団構成員等の罪種別検挙件数の推移
罪種名/年次 H29 H30 R元 R2 R3 前年比


殺人 71 61 57 63 58 -5
強盗 159 165 123 110 105 -5
放火 28 30 10 21 7 -14
強制性交等 39 47 26 39 36 -3
凶器準備集合 1 0 2 1 1 0
暴行 1,085 1,055 894 851 709 -142
傷害 1,818 1,758 1,527 1,366 1,119 -247
脅迫 523 512 414 448 366 -82
恐喝 596 592 491 434 391 -43
窃盗 11,303 10,194 10,748 6,712 6,012 -700
詐欺 2,379 2,270 2,327 1,545 1,933 388
横領 61 49 34 50 50 0
文書偽造 211 154 174 140 110 -30
賭博 70 74 142 62 62 0
わいせつ物頒布等 11 13 11 6 9 3
公務執行妨害 292 276 218 191 213 22
  うち公契約関係競売等妨害 0 0 1 0 0 0
犯人蔵匿 42 40 54 49 35 -14
証人威迫 6 8 8 7 3 -4
逮捕監禁 81 74 72 68 53 -15
信用毀損・威力業務妨害 33 31 31 37 19 -18
器物損壊 492 452 384 371 326 -45
暴力行為 11 6 11 4 3 -1
その他刑法犯 965 820 882 682 616 -66
刑法犯合計 20,277 18,681 18,640 13,257 12,236 -1,021



出入国管理・難民認定法 48 58 35 41 20 -21
軽犯罪法 113 99 113 125 90 -35
酩酊者規制法 2 0 2 1 1 0
迷惑防止条例 374 269 181 115 110 -5
暴力団対策法 4 5 7 10 7 -3
自転車競技法 3 2 1 0 0 0
競馬法 0 0 1 0 0 0
モーターボート競走法 2 2 3 1 0 -1
小型自動車競走法 0 0 0 0 0 0
風営適正化法 243 178 129 117 87 -30
青少年保護育成条例 45 24 25 36 22 -14
売春防止法 57 35 18 50 36 -14
児童福祉法 29 19 15 9 10 1
出資法 30 27 28 30 25 -5
貸金業法 40 32 37 43 24 -19
宅地建物取引業法 2 0 4 1 1 0
建設業法 13 2 4 11 3 -8
銃刀法 237 184 164 173 121 -52
火薬類取締法 4 1 7 3 1 -2
麻薬等取締法 200 168 182 177 158 -19
あへん法 0 1 0 0 0 0
大麻取締法 1,086 1,151 1,129 1,099 1,205 106
覚醒剤取締法 6,844 6,662 5,274 5,088 4,512 -576
毒劇物法 36 39 41 38 24 -14
廃棄物処理法 75 75 56 61 166 105
労働基準法 7 6 3 6 2 -4
職業安定法 21 21 16 27 11 -16
健康保険法 0 2 1 7 2 -5
労働者派遣法 5 6 15 14 10 -4
旅券法 6 2 3 4 1 -3
麻薬等特例法 90 129 207 122 158 36
その他の特別法犯 572 454 420 384 382 -2
特別法犯合計 10,188 9,653 8,121 7,793 7,189 -604
総計 30,465 28,334 26,761 21,050 19,425 -1,625

図表1-8 主要罪種における暴力団構成員等の検挙人員の推移
罪種名/年次 H24 H25

H26

H27

H28

H29

H30

R元 R2 R3
総数 24,139 22,861 22,495 21,643 20,050 17,737 16,881 14,281 13,189
11,375
  うち覚醒剤
取締法違反
6,285 6,045 5,966 5,618 5,003 4,693 4,569 3,593 3,510 2,985
  うち傷害 2,970 2,807 2,696 2,596 2,514 2,095 2,042 1,823 1,629 1,353
  うち窃盗 2,794 2,470 2,296 2,121 2,044 1,874 1,627 1,434 1,157 1,008
  うち詐欺 2,190 2,321 2,337 2,281 2,072 1,813 1,749 1,448 1,249 1,555
  うち恐喝 1,334 1,084 1,084 1,042 830 803 772 636 575 456
銃器発砲事件の発生状況

 暴力団等によるとみられる銃器発砲事件は、令和3年においては8件発生し、これらの事件による負傷者は3人で、死者はなかった(図表1-13)。暴力団等によるとみられる銃器発砲事件は、依然として市民の身近な場所で発生しており、地域社会の大きな脅威となっている。

【事例】
○ 六代目山口組傘下組織組員による拳銃等使用の殺人未遂等事件(令和3年6月、岡山)
 六代目山口組傘下組織組員は、令和3年5月、岡山県倉敷市内の神戸山口組傘下組織組長の自宅敷地内において、殺意をもって、同組長の自宅玄関扉に向けて機関拳銃等を発射し、同玄関扉を損壊した。同年6月、同組員を殺人未遂罪等で逮捕した。

図表1-13 暴力団等によるとみられる銃器発砲事件の発生状況の推移
区分/年次 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2 R3
発砲事件数(件) 25 35 19 8 17 13 4 10 14 8
  うち対立抗争によるもの 7 20 9 0 6 1 1 3 5 1
死者数(人) 3 2 0 1 2 2 0 4 3 0
負傷者数(人) 11 2 3 3 1 4 1 5 5 3

注:「暴力団等によるとみられる銃器発砲事件」とは、暴力団構成員等による銃器発砲事件及び暴力団の関与がうかがわれる銃器発砲事件をいう。

拳銃押収丁数

 暴力団からの拳銃押収丁数は、令和3年においては、31丁と前年に比べ減少している(図表1-14)
依然として、暴力団が拳銃等を自宅や事務所以外の場所に保管するなど、巧妙に隠匿している実態がうかがえる。

図表1-14 暴力団からの拳銃押収丁数の推移
区分/年次 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R元 R2 R3
押収けん銃総数(丁) 95 74 104 63 54 79 73 77 54 31
  真正銃(丁) 89 69 98 56 54 68 70 76 51 30
93.7% 93.2% 94.2% 88.9% 100.0% 86.1% 95.9% 98.7% 94.4% 96.8%
  改造銃(丁) 6 5 6 7 0 11 3 1 3 1
6.3% 6.8% 5.8% 11.1% 0.0% 13.9% 4.1% 1.3% 5.6% 3.2%

注:各下段は、押収拳銃総数に占める割合である。

※警察庁資料参照

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