'99熊本国体レース報告

男子舵手付きフォア 松尾寿治

 「火の国」熊本の会場となったのは昨年の社会人選手権で一度訪れている竜門ダム特設コースです。山のうえの爽やかな風を受けながら、雲一つない青空の下で開会式がとどこおりなく行われ、オープニングレースへと続くはずであった。
 が、しかし、当日の熊本地方は大雨洪水警報が発令され、開始式も即中止。オープニングレースに組まれた我々成年M4+の予選も雨の中でのレースとなった。
 レース前、島根県随一のデータバンカーY岡氏より、「1レーンの茨戸RC(北海道)は速いかも。」なる未確認情報がながれたが、気にもせずレースに臨んだ。が、フタを明けてみると情報はガセではなく、前半に北海道に水を開けられそのままズルズルとレースは展開。終わってみると6秒差という大敗であった。

 予選は上がったもののレース内容が今一つだった我々としては、予選のレースを十二分に反省・検証し、「次のレース(準決勝)ではなんとしても上位2位以内を確保すべし」をメンバー全員で確認、夕食へとむかった。夕食の席において、「晩酌はいかがなものか」という議論もあったようだが、「普段と違うことをしてもダメ」論に至り、乾杯。明後日のレースに向け調整は万全のようである。

 いよいよ大会3日目準決勝。相手は予選で大敗した北海道のほか、宮城と岡山。宮城・島根・岡山はタイムから見てダンゴ3兄弟であることは必至である。ダンゴレースから何としても抜け出し、先を行っているであろう北海道に予選の雪辱!という作戦でレースに臨んだ。予想通り前半は北海道の半艇身リード+ダンゴ3兄弟という展開。何とかダンゴ状態から抜け出したいがなかなか抜け出せない。アタックしつづけ勝負に出るもののダンゴ状態は変わらずそのままゴール。順位は僅かに及ばず3位であった・・・。

 今大会において、成年M4+はメンバー全員が揃っての練習は週末に限られていた。そうした状況の中でいかに艇を走らせることができるのか、ということが最大の課題であり、結果を出すためのハードルであった。メンバー各人の個々の努力により前述の課題は予想以上に克服されたと思われるが、残念ながら結果は目標には至らなかった。成年M4+においては愛知国体の後、上位入賞から遠ざかること5年である。我々社会人はやはり第一に結果を出さねばならない。このことは真摯に受け止め、来シーズンにつなげていかなければなりません。
 また、最後になりましたが、今シーズン成年M4+で社会人デビューを果たしたルーキーの田中大介は1年目ながら諸先輩の厳しい指導(教育的指導含む)に耐え、奮闘した。来シーズン以降もひきつづき頑張って欲しいと願いつつ、レース報告を終わりたいと思います。