第52回朝日レガッタ参加レポート

松江ローイングクラブ 松本健治

○はじめに
 今年の朝日レガッタは久しぶりに、松江ローイングクラブを主体とした男子舵手つきォアに出場して、幸運にも2位に入る健闘を見せました。関係者のみなさんには、多数の応援をいただきましてありがとうございました。
 私が、隠岐の島に行ってしまい、江津の沖田さんをクルーに加え、コックスの三島君が、大学の集中講義のため、土日の練習に来られないなど、条件は良くありませんでした。練習回数も少なく、これで2位ならいただきです。
 艇は中国電力蒲lのご厚意により、アイリングスのトップコックスを貸していただきました。(本当は新しく入ったエンパッハの艇に乗りたかった。などと夢にも思っていません。)島根大学2回生の岸川裕記君には、三島君の代役で、コックスをお願いして忙しいところご迷惑をおかけしました。とても助かりました。

〇それは第6回松江レガッタ
 過去この大会の一般男子舵手つきフォアは、ライバルの中国電力鰍オか優勝していません。
 今度こそ優勝しようと望みました。このとき練習は2回目。昨年の国体県予選でこのクルーは少し出応えを感じていたので、余裕がありました。決勝では、得意のスタートが効かず、出遅れました。しかし、しっかりと確実に漕いで粘って、中盤で並びかけると、勝負どころの800mで競り勝ちました。

○特徴と方針
 このクルーの特徴は、「練習回数が少ない。身長やレンジがかなり違う。漕手に高齢者がいる?。」ことです。そのため、テーマは「水中を強く(長く速く)漕ぐ。」「ブレードワークをきっちり。」「フォワードの安定。」の3点に絞りました。時間もないので、それぞれの漕ぎ方は一切お構いなしです。
 レースも至ってシンプルに「リズム(漕ぎ)を最初から最後まで一定に。」途中でレートを上げたり下げたり難しいことはしない。スタートからスパート、コンスタントまで流れるように自然に入る。調子がよければレートは上がり、悪いと落ちるが関係なし。

〇つぎに合宿
 離れたところに住んでいますので、週末は松江に集合して合宿しました。もちろん練習は、ライバルの中国電力椛ヌ手つきフォアとダブルスカル(矢地、大田)が一緒に3艇並べてやりました。お互いに刺激しあって練習しようということですが、並べていると、ついついむきになって熱くなりました。いずれも勝ったり負けたりの五分五分で、いい勝負でした。

〇その前に第52回錦海レガッタ
 試合に出るより、練習したほうが良いか悩みましたが、レース経験も少ないことから、出場しました。レースになると、突然、特別なこと?をしたがるヤツもいるので、慣れておきたかったのです。
 予選は再び、得意のスタートが効かず、出遅れました。中盤もバタバタで、思うようにいきませんでした。それでも何とか一番でしたけど。決勝は予定どおり、風が強くなって中止になりました。2年連続して優勝を逃し、残念でした。

〇ついに朝日レガッタ
<予選>
 決勝進出が目標です。次の組合せで有利になるため、勝敗よりベストタイムを出そうということになりました。久しぶりの大きなレースということで、コックスの三島君も緊張ぎみ。
 レースでの約束事(戦略)は、
@ 前半500mまで飛ばす。
A 500mと800mで意識を集中して足蹴り。
B 900m前で並んでいたら、江津工高式スパートが入るので、覚悟する。
の3点だけ。相手や組合せ、状況に関係なくすべてこのパターン。
 コンディションが悪く、舵手つきフォアになってから、レースは1時間近く遅れていました。すでに水の上に出て2時間近くたち、尿意をもよおすヤツもいて、品川白煉瓦鰍フ池上さんに助けていただきました。
 「こういう時は、ベテラン社会人のもんだ。」と言いつつ、スタートが、いつもの切れがなく(これが本来なのかもしれない。)大阪大学に出遅れました。中盤で追いつきましたが、そこから離せずゴール。6レーンなのに、7レーンに入ったり散々でした。

<それから準々決勝>
 予選のタイムは48クルー中6番目。ライバル中国電力鰍ヘ10番目で、優勝確実の明治生命と当たっています。しかも予選タイム11番目は敗退して、15番目は勝ち残るというおかしな組合せゾーン入っています。「かわいそうに、さよならかもしれない。」と思われました。
 レースは再び30分以上遅れてスタート。ところが、艇の故障で中止。なかなか主審が止めてくれなかったため、400mまで漕いでしまいました。再スタートする時、「こういう時は、ベテラン社会人のもんだ。」とまたまた言い聞かせました。1回目よりはスタートも決まって、岡山大学医学部に少し遅れる程度。900mまでその艇差できたので、勝てそうと思ったところ、硬くなってバタバタして詰められませんでした。

<勝負の準決勝>
 準々決勝を4番目のタイムで通過。強敵明治生命がいますが、気分的に楽な組合せに入りました。4番目といっても11番目まで1.5秒以内という超激戦。ここまできたらミスは許されません。江津RCの沖田さんにしても、教え子の古屋君、松本君の漕ぐ品川白煉瓦鰍ノ負けるわけにはいきません。さすがにこのあたりになるとレースの状況がわかる余裕はなく、くわしく報告できません。スタート直後は4〜5番手あたりで、500mで3番目まであがって、最後は品川白煉瓦鰍ニ競って2位だったと思います。みんなよく漕げていたので、決勝が楽しみでした。

<運命の決勝>
 負けたとばかり思っていたライバル中国電力鰍ェ決勝に残りました。なんと東レ滋賀がレースに遅刻のアクシデント。うーん。ついている人たち。(わたしたちも)
 作戦は、決勝進出で浮かれている中国電力鰍フY田さんを前夜の夕食のときに接待して、ベロベロに酔わせることから始まりました。この計画は成功しました。
 決勝は、コースの後半が琵琶湖特有のラフコンディション。前半で勝負をつけることにしました。しかし、またスタートは出遅れ(うまくいったのですが)5〜6番手。500mで3〜4番目にあがりました。800mから振り絞って漕ぎました。さすが、江津工高出身者はこういうときに「あげろ」といわれると、「今まで漕いでいたんか」というほどあがるのですごい。波とうねりの中、他のクルーはオールをとられたり、たたいたりでストップ。乗りきって生き残り、ギリギリ2着に滑り込みました。それでも1位の明治生命とは15秒差。すごく速かった。
 「ウイニングローに出よう。」ということで、わざわざスリッパを持ちこんできたかいがありました。(もちろん普段は乗せていません。)くじ引きで「運命の6レーン」をひいて、さんざん文句を言われた坂本さんが一番うれしそうでした。