旅行後の感想


ベローナの街
旅行中に強く感じたことはイタリアは環境保護に配慮している国だということ。イタリアでは最近、ペットボトルはすべて廃止されている。(ヨーロッパは全てこのようになっている)したがって、私たちは日本から出発するときに持ち出したペットボトルを最後まで大切にし、中身を詰め替えながら持ち歩いた。また、街中どこにも「自動販売機」が見あたらない。自動販売機がなければ空缶などの散乱を防げるのかもしれない。自動販売機が使用されているのは「テレフォンカード」だけで、タバコは「タバッキ」(Tabacchi)で、コーヒー、ジュース等は「Bar」(喫茶店)で買い求める。そして、Barも非常に合理的にできている。利用者はレジで希望の食券を買い、カウンターで立ち飲みをする。

パンやサンドイッチは、その場で紙で摘んで出してくれる。−お客はそれを手にもってコーヒーを飲みながら食べる。横には、テーブル、椅子席も用意した場所があるが、そこを利用すると追加料金を取られる。

 また、タバコを吸いながら街を歩いている人は滅多に見かけない。タバコを吸いながら歩いているのは日本人観光客ぐらいである。だから、たくさんの人が集まるようなところでも、タバコの吸殻などの散乱はまったくないといってもいいぐらいきれいである。こんな風潮は、早く日本にも伝播してほしいもので、環境保護、地域美化の基本なのかもしれないと思った。

帰国後、今回も見学地の記録を整理しておこうと筆を執ってみた。しかし、すべてがあまりにも美しくかつ壮大であり、とうてい私の能力ではこれを表現し、説明することは不可能であると思った。また、写真もずいぶん撮ってみた。これもカメラのレンズを通してみると、その作品は実物の百分の一も千分の一も情景を伝えるものではなかった。

したがって、以下は、建造物等の建築年代、様式等を列記するにとどめ、その年代がわが国がどんな時代であったかを比較、検証してみると一層興味が高まるのではないかと、自分で自分を納得させることにした。