歴史


コロッセオ
イタリアの歴史を見ると、実に有為転変の険しい道程を辿っている。

古代ローマは、小さな寒村であったようだ。そこにエトルリア人が上陸(紀元前700頃)やがて紀元前573年にローマを建設した。

また、同じ頃南部シチリア島を中心にギリシャ人が植民地を築き、ローマとお互いに制海権、鉱山権をめぐって激しく争ったようである。

エトルリアは、その後次第に勢力を拡大して行ったが、この専制政治に不満を持っていたローマ人が、民衆と団結して政権を奪還し共和国をつくった。

その後も、イタリアは外国から侵攻、内部の抗争を繰り返していたが1,861年に至りやっとイタリア王国を建設した。そして、第一次大戦、第二次大戦を経て1,946年国民投票によってイタリア共和国の誕生となる。

また、社会・文化面で第二次世界大戦後、封建的要素からの脱却、南北の地域的不均衡の是正に精力を注いだ。しかし、民主的共和制の旧教勢力からの脱却は困難で、依然としてこれらの人々が大きな力を持って背後から君臨しているといわれる。