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■2004年5月12日(水)■
美保神社に樺太太鼓 美保関 本州で初確認 北前船で奉納? 北方民族知る資料
南山大学人類文化学科の小谷凱宣教授と県立八雲立つ風土記の丘資料館の平野芳英学芸専門員らの調査で明らかになった。 樺太太鼓は、長さ90.5センチ、幅52.3センチ。輪の形に曲げた木枠に獣皮を張り付けた、いわゆるうちわ太鼓で、ばちも残っている。樺太に住んでいたアイヌ民族か、北方民族のニヴフ、ウイルタが製作。呪術者が呪術の際に用いた物を、北前船の船長らが交易で入手し、運ばれたとみられる。 美保神社には、祭神の事代主神(エビス様)が航海安全の神で鳴り物好きとされたため、海路の安全を願う人々が楽器を奉納。横山宏充祢宣(ねぎ)は「北前船が美保関に入り、最も物流が盛んだった江戸末期から明治初めに奉納された」とみる。 また、美保関で旅館を経営する福間隆さん宅には、アイヌが愛好した青いガラスのアイヌ玉を象嵌(ぞうがん)した刀のさやも確認。異国情緒を感じる品として和人が作らせたとみられ、他に例がない資料となった。 小谷教授は「樺太太鼓が北前船関係の資料に交じっていたのは初めて。今後、北前船の寄港地を調べれば北方民族関係の資料が見つかる可能性を示した点でも貴重な資料」と話している。
−5月12日(水)山陰中央新報より転載− |