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2003年10月7日(火)
両陛下 安野美術館に
ゆかりの絵ご堪能
思い出交えにこやか 津和野

島根県を訪問中の天皇、皇后両陛下は10月6日、島根路最後の視察先として津和野町入りされた。同町後田の安野光雅美術館では、同町出身の画家安野光雅さんがスペインの風景を描いた画集や絵本の原画展を鑑賞された。

安野光雅さん(右)の説明でスペインの風景を描いた作品をご覧になる天皇、皇后両陛下
安野光雅さん(右)の説明でスペインの風景を描いた作品をご覧になる天皇、皇后両陛下
皇后陛下は、安野さんが挿絵を描いた詩集の翻訳を手掛けられ、昨年スイスで開かれた国際児童図書評議会世界大会開会式のスピーチをまとめて出版された本の挿絵を安野さんが担当し、かかわりが深い。

両陛下は出迎えた美術館関係者に「この美術館に来ることを楽しみにしていました」と声を掛けられた。館内では、安野さんの案内で原画作品75点を1点ずつ、じっくりと鑑賞された。

両陛下はスペインを何度か訪問されており、カスティーリャ・レオン地方の市場が描かれた作品の前では、同地方で大学生がマントを脱いで歩く先に置いてくれたとのエピソードを語られた。

安野さん独特の細かな描写にも関心を寄せられた。好意を寄せる男性が結婚したことに泣いて悲しむ女性を、少年がからかい気味にのぞき込む様子を描いたスペインの村の結婚式の作品を、ほほ笑ましく眺められた。

また、昭和初期の木造教室を再現した「昔の教室」のコーナーでは、子どものころが思い出されるのか、皇后陛下が木製の机に触りながら「懐かしいわね」と話された。

この後、津和野町民体育館で伝統芸能の鷺舞(さぎまい)を36年ぶりにご覧になった。


−10月7日(火)山陰中央新報より転載−


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