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1998年11月24日(火)
新しい「青い目の人形」
広島の上川内さん  今福小(金城)に寄贈

昭和初期、日米親善を願ってアメリカの宣教師から日本各地に贈られた「青い目の人形」。県内に残っている2体のうち、1体が保存されている金城町今福の今福小学校(儀満利夫校長、55人)に11月21日、「新・青い目の人形」が届いた。贈ったのは「青い目の人形」を縁にした情報紙を発行している広島県神辺町の上川内哲夫さん(47)。同小では新しい人形を身近な存在として活用し、平和教育に役立てる。

「青い目の人形」は昭和2年、排日ムードが高まる中、アメリカの宣教師、ギューリック氏が日米親善の使者として、日本に1万2000体以上を贈り、全国各地の幼稚園、小学校に渡った。しかし、戦中と戦後の一時期、敵性人形として焼かれて激減。時の流れも加わって、現存が確認されているのは全国で約300体。182体が贈られた島根には2体しか残っていない。

「新・青い目の人形」は、遺志を継いだギューリック氏の孫が、昭和62年から手作りの衣装を着せるなどして年間約10体ずつ日本に寄贈。これまでに約130体が贈られ、風化しつつある当時の歴史を伝えている。

上川内さんは地元小学校でPTA会長をしていた当時、人形を見つけた。これを機に情報紙を発行する傍ら、人形の大切さを中国地方を中心に全国に広めている。今福小では、これまでの「旧青い目の人形・キャサリン」を玄関前廊下に展示し、毎年10月18日を「青い目の人形記念日」に決め、戦争の悲惨さ、平和の尊さ、人間愛などの教育に積極的に活用していた。

この日、今福小では坂田充義君(6年)がパスポート付きで贈られた人形の歴史などを説明した後、上川内さんが新しい人形「ヘレン」を手渡した。

【写真】贈られた「新・青い目の人形」。左から2人目は贈呈者の上川内さん=金城町今福、今福小体育館

−11月22日(日)山陰中央新報より転載−


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