■1998年5月22日(金)■

義肢・装具・医療器具メーカーの中村ブレイス(大田市大森町、中村俊郎社長)は、シリコン樹脂を使った新しい頸椎(けいつい)装具を開発した。昨年末から開発を進めた治療用装具。シリコン製で柔軟性に富み、安定した支持性と壮快な装着感が得られるという。特許を出願中で、独、米でも国際特許を出願する予定。
製品名は「サンフィットカラー」。円形枠で型を取り、丸い形状にして厚みを持たせたシリコン樹脂を、裏表で互い違いになるように組み合わせた。両端に付いたマジックテープで固定する。皮膚に直接触れる部分にスポンジをかぶせた従来の製品と比べ柔軟で、装着したときの硬さや、ごつごつした感触がなく、むれにくい特徴がある。
サンフィットは汗や水気でべとつかず、洗浄も簡単。頸椎疾患を持つ患者や脳性まひで首が不安定な障害者、高齢者の介護用、リウマチ患者などの使用を想定。障害者の水泳療法の際など、医療現場で多彩な応用方法がある。
シリコンそのものに反りがあり、首をけん引する効果もある。皮膚に触れるカラーの上下には若干の可動部分(遊び)を持たせ、装着時の違和感がなく、十分にフィットするよう工夫した。製品は目立ちにくい肌色に近い半透明。汎用(はんよう)型は1万8000円程度で販売する予定で、サイズはM(首回り33〜40センチ)とL(同40〜47センチ)の2種類がある。オーダーメードも受け付ける。
同社は昨年末からシリコン樹脂を使った変形性股(こ)関節症用装具「マス・マリヒップ」と糖尿病性足部障害予防具「ダイベットソール」を開発、販売しており、今回のカラーは第3弾。
中村社長は「5年先、10年先の市場を見据え、商品化した。軽度な頸椎疾患の保存的療法に活用してほしい。医療現場の意見などを踏まえ、使う人の立場になって良い製品づくりを続けていきたい」と話している。
【写真】中村ブレイスが開発した頸椎装具「サンフィットカラー」
−5月21日(木)山陰中央新報より転載−