堀川遊覧船情報化実証実験概要
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1.松江市の概要
松江市は堀尾吉晴公が宍道湖畔に築城した名城「松江城」を中心に開かれた城下町です。また、現在でも多くの文化財や古い街並みが残された落ち着いた街であるとともに、ラフカディオ・ハーンの文筆を通じて世界的にも著名な国際文化観光都市です。市内には、「松江城」を取り巻くお堀や水路が往時のまま残されており、観光船「堀川めぐり」が四季折々に訪れる観光客を楽しませています。
2 実験内容
本実証実験は、堀川遊覧船にパソコンを持ち込み、屋外開放が検討されている5G無線LANによるホットスポットを利用し、約50分、3.7kmの遊覧船観光を楽しんでもらえる情報化を利用した観光を実証しようとするものです。
また、本実証実験ホットスポットより、島根県の「島根観光ナビ」及び松江市の「たびネット」とも接続し、観光のシームレスな情報を提供します。
具体には、松江堀川端に今後開放が予定されている屋外5G無線LAN基地局を設置し、堀川遊覧船コース上に無線 LANのホットポットを構築します。堀川遊覧堀川遊覧船にPCを設置し、ホットスポットにおいて5GHz高速無線LAN(36M〜)を活用し たカメラの映像(船上の自分と背景を楽しむ)や、イベントの中継、観光ポイントの案内等の観光情報サービスを提供します。
今回の実証実験では、開放予定を先取りした5G屋外無線LAN技術と遊覧船という水上移動体との高度な情報通信技術を活用した新たな観光情報サービスの提供について実験・検証を行います。
3 目的
【実用的目的】
- 遊覧船の情報化により、現状の「堀川めぐり」を、より観光客にとって魅力的にするための条件、課題の整理。
- 実用化に当たっての、導入、運営等の費用及び課題の整理。
【技術的目的】
- 5GHz無線LANの高速性実証のため、動画の通信を実証する。
- 設置条件である、遊覧船上及び水面のさざ波によるマルチパスという、悪条件下での実用時の課題の整理を行う。
- 無線LANの動画の通信が観光システムとして許容される品質で可能かの実証。
4 実証方法
遊覧船ルート上に5G無線LANホットスポットを形成し、遊覧船に搭載したパソコンとの通信を実行し、カメラ映像の伝送、ンターネットによる食事予約等を実施する。