こんな場合、あなたならどうしますか?

建設工事の下請要求

市から建設工事を受注したところ、暴力団風の男がやって来て、「工事の下請をさせてほしい」「公共事業だから、われわれにも工事をさせても良いはずだ。下請けできなければ若い者が黙っていない。工事がどうなっても知らんぞ。」と脅してきた。


1.不当な要求は毅然とした態度ではっきり断る。
こうした脅しに対しては、毅然とした態度ではっきり断ることが一番肝要なことです。曖昧な態度は、相手につけ込まれる原因となります。
会社として、どの下請業者を選ぶかは会社が自由に決定できることです。


2.相手は何者なのかを確認する。
不当な要求をしてきた相手方の住所、氏名、所属団体など、その相手方の身元を名刺その他で先ず確認することが大切です。
もし、その男が指定暴力団員であれば、設問の行為は、暴対法の禁止する「不当下請要求行為(法第9条1項3号)」に該当し、「中止命令」の対象となる可能性があります。
暴対法の適用がない場合でも有効な対策がありますので、直に警察に通報することを忘れないことです。


3.応対は2人以上で行う。
このような不当な要求に屈しないためにも、相手方との面会に際しては、相手方の人数を1人か2人に制限するとともに、可能な限り2人以上で応対することが必要です。
また、たとえ相手から「社長を出せ」等と要求されたとしても、社長その他会社のトップにある人は、決して会わないことが肝要です。


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